O脚やX脚は、股関節から踵にかけての軸が垂直にならないため、以下のような事が予想されます。
・歩行バランスが悪い
・血流が悪くなり足が冷えやすい
・足がだるくなりやすい
・足が太く見える
・膝や股関節、足首が痛くなる
力学的な事を考えると、上記のような症状がでると考えています。
今回は、X脚についてのお話です。
なぜX脚になるのか?
まず、X脚もO脚も体の構造的には、股関節が内旋しているだと考えています。
X脚の場合は、股関節が内旋、膝内旋、足首外旋、背部伸展の状態で姿勢のクセがついていると考えています。
クセとは、筋肉の短縮や靭帯関節包の委縮などをさしています。
よって、そのクセを少しずつ本来あるべき状態に戻してあげると良いわけです。
クセの原因は?
では、なぜそのようなクセがついてしまうのでしょうか?
私が考えるに、X脚やO脚の人は、骨盤を中心にゆがみがある方が多いです。
座っている際に足を組む事やスポーツで偏った動作の反復練習によりクセがつくと考えています。
または、0歳児の子供が立位歩行までの成長過程で、各ステップをしっかり踏めずに歩くようになってしまった事も考えられます。
あるいは、幼少期に抱っこの時間が極端に長く、股関節が開脚した状態が長く続くことによるクセも考えられると思います。
いずれにしても、一度ついてしまったクセは、だまっていてもなかなか改善されることはありません。
たとえば、水泳やマラソンのトレーニングをつんでいると、自然とO脚やX脚が治ったというケースもあります。
O脚X脚改善に特化したエクササイズを行うことで治るケースもあります。
このようにO脚X脚を治したい場合、改善するための働きかけが必要になります。
症例
当院でX脚の矯正の施術を行い、4回の施術で見違えるようによくなったケースがありますので、ご紹介します。
6歳の男の子でX脚による歩行バランスの悪さが気になり来院されたケースです。
施術は、脊柱、骨盤、股関節の調整を手技療法を中心に行いました。
上記でも書いてあるように、股関節内旋のクセを逆の方向へ矯正し、それに関連してその他の脊柱や骨盤、下肢などの調整を行います。
3回目の来院時には、本人が以前より歩きやすくなったと感じていたことを教えてくれました。
私も来院時の歩行している姿をみてよくなっていると感じましたし、動きやすくなったと感じてくれた事が本当に良かったと思います。
X脚やO脚は、骨の形状が曲がっていない限り本来のポジションに戻れば改善します。見た目もそうですが、歩行バランスや将来的な関節痛の原因にもなりかねないので、許容範囲ないの状態に戻すことが大切だと思います。程度により矯正不可能なケースもありますが、お困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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