オスグッドは、10歳代前半の脛骨粗面部に痛みや腫れがでる男児に多いスポーツ障害です。今回は、オスグット・シュラッターについて検証してみます。
発生原因・症状
オスグットは、バスケットボール、バレーボール、サッカーなどの走る事やジャンプすることが多い部活の選手に多くみられます。
スポーツ時にももの前面の筋肉(大腿四頭筋)を強く収縮させる動作を繰り返す事により、その付着部の脛骨粗面が繰返し牽引ストレスがかかり炎症をおこします。
脛骨粗面が著しく隆起します。骨のように硬くなることもあります。
当院の施術の考え方
オスグッドの治療は、局所の安静を中心とした保存療法が適応になります。
当院では現在痛みや炎症が強い局部の治療だけでなく、痛みの要因になっている間接的な問題にアプローチしていきます。
局所治療
炎症が強い場合は、アイシングを行ないます。
その後、炎症部分にマイクロカレント(微弱電流)を流し炎症をおこした細胞の回復を早める治療を行ないます。
その後痛みが強い時は、テーピングでサポートします。
間接的な問題のアプローチ
問題の原因になる大腿四頭筋(特に大腿直筋)の緊張が原因になります。
その筋肉を緩める事が大切です。
では、なぜその筋肉が緊張してしまうのか?
それは、各運動で主に行う練習が脊柱を中心とした左右の筋肉の筋バランスが悪くなる事が原因と考えています。
実際に骨盤と脊柱の左右の筋肉や関節のバランスを整える事で、無駄な力が抜け筋肉の緊張がゆるみます。
さらに凝り固まった大腿直筋のトリガーポイント(筋肉が凝り固まっているツボ)に鍼や超音波、手技など部位に応じて選択し施術していきます。
そうする事で再発のリスクを減らし、練習に集中する事が出来ます。
セルフケア
自分で保存療法を行う場合、腫れが強い時は、アイシングを行ないます。
その他、ももの前側の筋肉の大腿四頭筋(特に大腿直筋)をマッサージします。さらに、股関節のストレッチを入念に行いましょう。
練習ができる程度の痛みでも、テーピングでサポートすると良いと考えます。
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