体の健康状態を良く保つために、「良い姿勢を保ちましょう」「猫背を直しましょう」とよく言われます。
では、なぜ姿勢が大切なのか? なぜ姿勢が悪いと腰痛につながるのか?
今回はその理由を、「背骨の湾曲」という視点から考えてみます。
背骨はS字カーブで体を守っている
人の背骨は、横から見るとまっすぐではなく、ゆるやかなS字カーブを描いています。
この湾曲には大きく分けて2種類があります。
- 一次湾曲(後方に凸)
- 二次湾曲(前方に凸)
このS字カーブ構造があることで、背骨は
- 重力による負荷
- 歩行や動作時の衝撃
を効率よく吸収し、体へのダメージを和らげています。
背骨の湾曲は全身に連動している
背骨の湾曲は、背骨だけに存在するわけではありません。
体全体で見ると、以下のような湾曲の連なりがあります。
- 一次湾曲(後方凸):後頭部・背中・お尻・かかと
- 二次湾曲(前方凸):首・腰・ひざ・足裏
特に**二次湾曲(首・腰・ひざ・足裏)**は、筋肉のバランスによって維持されているのが特徴です。
姿勢が崩れると「代償」が起こる
日常生活のクセや長時間の同じ姿勢が続くと、筋肉のバランスが崩れ、二次湾曲のどこかに乱れが生じます。
すると体は、
崩れた部分をかばうために、近くの湾曲で無意識に補おう
とします。これを代償パターンと呼びます。
例えば、
- 骨盤の傾きが崩れる
- 腰の湾曲が過剰または減少する
と、その影響は腰だけでなく、首や肩にも広がっていきます。
この代償が続くことで、腰痛・肩こり・首こりが慢性化していきます。
腰痛の原因は「腰だけ」とは限らない
腰が痛いと、
- 腰に湿布を貼る
- 腰をマッサージする
といった対処をされる方が多いですが、それだけでは改善しないケースも少なくありません。
その理由は、痛みの原因が腰以外にある可能性があるからです。
例えば、
- 骨盤のバランスを整える
- 腰椎の湾曲を適切な状態に調整する
ことで、慢性的な首や肩こり、腰痛が同時に改善するケースも実際にあります。
遠隔部の調整が症状改善につながる理由
東洋医療でよく行われるツボ治療も、
- 痛い場所から離れた部位を刺激する
という特徴があります。
これは、背骨や体全体の湾曲バランスを整えることで、結果的に症状が改善するという考え方に近いものだと考えられます。
不良姿勢は日常の積み重ねで作られる
私たちの体は、
- 座り方
- 立ち方
- 歩き方
- 仕事やスマホの姿勢
といった日常動作の積み重ねによって、少しずつクセがついていきます。
その結果、
- 猫背
- 反り腰
- 片側重心
といった不良姿勢が定着し、背骨の湾曲バランスが崩れていきます。
姿勢を意識することが腰痛予防につながる
姿勢の悪さは、脊柱の湾曲バランスの崩れのサインです。
腰痛を繰り返さないためには、
- 痛みが出ている場所だけを見るのではなく
- 体全体のバランスに目を向けること
が大切です。
日頃から姿勢を意識し、背骨の自然な湾曲を保つことが、腰痛予防・再発防止につながります。
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※本記事は姿勢と腰痛の関係についての情報提供を目的としたものです。症状が強い場合や長引く場合は、医療機関や専門家へご相談ください。

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