追突事故による腰痛は、むち打ちの次に多い症状です。
追突事故で腰痛になる方は、もともと腰痛を持っていた方が多いように感じます。
今回は、交通事故後の腰部の痛みについてのお話です。
なぜ事故後に腰痛になる?
もともと腰痛を持っている方は、股関節まわりの筋肉の緊張差により骨盤のゆがみがある方が多いです。
骨盤のゆがみが腰部の捻じれのストレスにつがなり、柔軟性がなくなった腰部は、少しでも急激な外力などのストレスを受けると腰痛を発症してしまうという考えです。
どのような腰痛が多い?
交通事故後の腰痛に多いの症状は、以下になります。
・座っている状態から立ち上がる動作
・寝返り
・右又は、左のどちらかに症状がでる
上記の症状の多くは、仙骨から腰椎に付着する多裂筋の緊張によるものが多いです。
なぜ多裂筋の緊張が出てしまうのかというと、先ほどの骨盤のゆがみによる柔軟性が落ちた腰部に、追突事故での衝撃が加わり腰部と仙骨の間にせん断ストレスが急激にかかり症状が発生します。
主に下部腰椎にでやすい症状です。
どのように治す?
この手の症状は、安静や湿布、鎮痛剤ではなかなか改善しない事が多いです。
それは、炎症の原因である、腰椎がロック状態(動きがわるくなる)にあるからです。
追突事故の衝撃によるせん断ストレスが、腰痛のロック状態にしてしまったと考えます。
2018年10月の症例です。
追突事故後に左の腰部の痛みが走り、病院で湿布と鎮痛剤を処方されて4日経過も症状が一向に良くならずに来院しました。
当院に来院時は、動くこともつらくなり仕事を休んで来院されました。
施術は、多裂筋へ微弱電流を局部的にアプローチし、仙腸関節、線結節靭帯へ手技療法でアプローチしました。
施術翌日には、痛みは残るものの痛みがだいぶなくなり、その翌日から通常通り仕事へ出勤されました。
交通事故後の腰痛は、日常で重いものを持ち上げた際にでたぎっくり腰や慢性的な腰痛とは、内容が全く違います。根本的な問題を残したまま痛みが和らいだとしても、腰痛が出やすい状態にあり、後々慢性腰痛につながるケースもあります。また、治療が早ければ早い程治りも早く、のちのちの後遺症になりづらいので、是非お気軽にご相談ください。
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