就寝時に寝返りで腰が痛くなり、痛みで目が覚める。ベットが原因か?枕が原因か?日常生活では、腰の痛みはないのになぜ?
就寝時に腰の痛みには、原因があるんです。
就寝時の寝返りの理由
就寝時の寝返りの数は、人によって違います。極端に寝返りの数が少ない方は、朝起床時に腰が痛い事が多いです。
動物も人間も長時間同じ姿勢を取っていると、血流が滞り体のどこかに痛みなどの問題が出ます。就寝中も例外ではありません。
ゆえに、本能的に無意識に寝ている時も体位を変える(寝返り)をうつのです。
就寝時の腰の痛み
就寝時に寝返りをうつ際に腰が痛い。これは、背部下部から腰、股関節にかけてのゆがみが固定化している時に起こると考えています。もちろんベットの硬さなど寝具が合わない理由もありますが、それだけの理由ではないと私は考えます。
胸椎は肋骨と構成し、仙骨は腸骨や股関節と構成しています。しかし、腰椎は、周りに構成する骨がありません。
ゆえに胸郭の捻じれいや股関節筋群(内外旋)癖により胸部と骨盤の捻じれに対し、腰部は常に捻転ストレスがかかった状態です。
この状態で就寝時に同じ姿勢でいると、寝返り動作をした際に腰部に痛みが走ると考えています。
症例
50代女性の症例です。
以前より、起床時や就寝時寝返り動作での腰部の痛みに悩んでいました。
日常生活での特に腰の痛みで困ることがない状態でした。
診たては、特に左右の股関節の内外旋のクセの左右差が多きく、それか骨盤のゆがみに繋がっていました。
また、骨盤のゆがみと共に腰背部の左回旋のクセが定着化し柔軟性が低い状態でした。
施術は、腰部回旋のくせいを取るところからスタートしました。
長期的に問題を抱えていた為、急な変化は逆に問題が起きる可能性を考慮し、初回、2回目は、超音波などの電気治療を加えて施術しました。
3回目以降は、股関節の左右差の調整及び骨盤調整を施術に加えていきました。
徐々に変化が出てきて、6回目の治療時には、最近就寝時の寝返りでの腰の痛みが目が覚めなくなったということでした。(痛みがなくなった)
今回の症例でも感じましたが、慢性痛の多くがこのように体のクセが定着し、関節にストレスがかかりやすい状態になって起こるのだ考えています。湿布や痛み止めがきかない慢性的な腰痛は、まず一度自分のからだがどのような状態にあるかを見直した方がよいでしょう。
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