重度の肩こりは、就寝時にも痛みがでてきて痛みによって目が覚めるケースがあります。
また、痛みがあることで深い眠りにつけず、睡眠不足に陥り肩こりがひどくなる悪循環へと繋がります。
痛みにより起きた人の中には、首を絞めつけられるような痛みや息苦しい感覚に陥ります。
なぜそのような事が起きるのでしょうか?
重度の肩こりについて考えてみました。
肩こりの真の原因は体のゆがみ
肩こりがつらくてマッサージ屋さんに行ったり、家族にマッサージをしてもらったりしても2~3日で戻ってしまう話をよく聞きます。
なぜすぐに肩こりが戻ってしまうのでしょうか?
原因は、肩こりの筋肉をほぐす、部分的な問題だけ取ろうとするからです。
部分的な肩コリの問題がとれても、なぜ肩が凝ってしまうのか?の根本原因が解消されていないのです。
私は、多くの肩こりの根本的な原因は、体の柔軟性やバランスが悪くなった際に出現すると考えています。
もちろん、肩の脱臼や上肢の骨折、頸椎のヘルニアなど構造的破綻によるものもありますが、それはまず除外して考えていきます。
体のゆがみとは?
体のゆがみといってもさまざまな誘因がありますので、すべてを伝える事はできません。
簡単な指標を以下に上げてみました。
まず各指標の左右差を比べてみましょう
・肩甲骨の高さが違う
・鎖骨の高さが違う
・仰向けになるとつま先の向く角度が違う
・そけい部のシワのより方や角度が違う
・前屈をした際に背中の高さが違う
今度は、前後の問題のポイントです
・頭が前に出ている
・肩がまき肩(猫背)になっている
・腰が反らない
・腰が曲がっている
上記を指標に、鏡をみたり人に聞いてみたりすると良いでしょう。
この体のゆがみを少なくすることで、症状が劇的に変わっていきます。
なぜ体のゆがみが出るの?
日常生活では、仕事、スポーツ、家事、さまざまな場面で、長時間姿勢の繰り返し作業があります。
人の体は、老若男女問わず、この長時間同一姿勢や繰返動作により、行っている姿勢動作で筋肉が固まってしまいます。
ついたクセは、時間が経てばたつほど戻りにくくなります。
筋肉が固まって姿勢のくせいがつくと、その影響は全体につながっていき、たとえば今回テーマの肩こりやその他の体の痛みの問題につながります。
なぜ全体に影響するの?
筋肉は、いくつかの走行があり、筋膜という膜でつながっています。
ゆえに、私たちの体は、スムーズにさまざまな動作を連動して、いろんな作業が出来るのです。
トム・マイヤーさんが提唱するアナトミートレインという考え方は、とても興味深いです。
クセが付いたらどうすれば良い?
筋肉や腱、靭帯などの軟部組織は、ある程度の時間持続的な圧迫や刺激を受けると柔らかくなる性質があります。
ヨガなどのストレッチやセルフケアのマッサージを、クセのついてしまった筋肉に作用させると良いでしょう。
どこの筋肉に問題があるのかは、ヨガやストレッチでさまざまな動作をして、左右にさがある動きから見つけ出すとよいでしょう。
慢性的な肩コリには、肩の筋肉がはる原因である体のゆがみから根本的に改善することが大切です。肩こりは、いわば肩周りの筋肉の血流が悪い状態ですから、脳に行く血流も悪くなります。結果的に、疲労感などの全身症状につながると考えています。
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