手を握ると痛い

江別腱鞘炎

手をに握る動作とは、指を曲げる動作になります。解剖学的には、屈筋という指を動かす筋肉が働きます。

屈筋は、指から手首を介して前腕の内側から内側の肘のあたりにつながっています。

現代社会では、スポーツや勉強、事務作業などさまざまなシチュエーションで手を酷使します。

その中で、手を握る指の屈筋や伸筋が疲労し筋肉が短縮固定することで、腱鞘炎や手がこわばる、握ると痛みがはしるなどの症状がでてしまう事があります。

炎症が強くなると手がむくみ、血流が悪くなることで症状が悪化し、治りづらい状態になります。

目次

手の痛みの原因筋

指は、さまざまな細かい動作が可能です。

よって、その細かい作業を可能にするために、さまざまな筋肉が働いています。

たとえば、手に平に灼熱感やウズキを生じ場合は、長掌筋という筋肉に問題が生じている可能性があります。

また、親指が開きにくい場合は、母指内転筋に問題が生じているかもしれません。

このように、どのような症状かによって、問題となる原因筋が違うのです。

症例

中学生の男の子、バトミントン部の症例です。

練習中にラケットを握る動作で手の平から前腕にかけての痛みが走り、1週間経過をみても痛みが増悪してくるため来院しました。

黙っていても、前腕に放散痛がはしり、手を握る動作で手に痛みが出ている状態でした。

前腕の筋肉の疲労により問題が出ているケースでした。

腕に疲労が出ている場合、肩甲骨や肩の疲労も関連しているため、肩甲骨から上腕の施術を行いました。

続いて、指を曲げる筋肉で問題が出ている筋肉に超音波治療と手技療法を行いました。

その時点で前腕の安静時痛が消失しました。

しかし、手を握る動作での手に平の痛みが残存したため、手の内在筋(骨間筋)に運動療法と手技療法を実施し、その場で痛みが消失しました。

数日後に試合を控えていた為、ぎりぎりセーフのタイミングだったと思います。

今回は、早期治療で炎症があまりなかった為、1回の施術でほぼよくなりましたが、炎症が強くなればなるほど治療回数が必要になります。指や手の問題は、早期治療が大切だと改めて感じました。指の痛みは、このほかにもさまざまな症状があります。原因がそれぞれ違い、治癒経過も違いますが、無理をせず悪化させずに早く症状を取ってあげる事が大切です。お困りの方は、是非お気軽にごそうだんください。

 

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この記事を書いた人

駒崎 光輝
2010年に柔道整復師の免許を取得し、東京や神奈川、札幌など4つの治療院で修行した後、健康とカラダをつなぐをコンセプトに、2015年4月より地元江別で鍼灸整骨カラダステーションを開業しました。
誰もが人生の最後まで健康でいられる社会を目指し、健康情報を発信しています。

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