足首の捻挫は、スポーツ選手から一般の人まで、幅広く起こりやすい捻挫です。
足首の捻挫は、軽くみられがちですが、意外と治りづらい捻挫です。
しっかり治さないと、痛みが取れても足首の動きが悪くなり、正座ができないかったり、しゃがむ事が出来なくなるケースもあります。
足首の捻挫をした際の治癒過程や副作用などについて考えてみました。
外傷の治癒過程
捻挫をした際の治癒過程は、以下になります。
1、炎症期
2、再健期
3、リモデリング期
1、炎症期は、患部が腫れあがり、熱をもった状態です。
炎症期間に損傷した患部が新しい組織に置き換わる大切な準備期間です。
2、再健期は、新しい細胞が形成される期間です。
3、リモデリング期は、新しい細胞が元々の正常な状態に戻る期間です。
各期間は、炎症期約1週間、再健期約2ヶ月、リモデリング期2ヶ月~約1年
かかると言われています。
※それぞれ、損傷具合により経過が異なります。
まず大切な事は、上記の治癒過程をしっかり得て治していくことです。
足関節捻挫の後遺症
足首の捻挫は、うまく治らないと後遺症が残ります。
どのような後遺症があるかピックアップしてみました。
- 正座をする際、足首が伸びない
- 階段を上り下りする際、足首が痛む
- 長時間歩行すると足首が痛む
捻挫の痛みが治っても、上記のような問題が残るケースがあります。
上記のような症状が残るのは、捻挫で痛めた靭帯の損傷以外の筋肉や腱の障害が残るからです。
痛めた靭帯が修復しても、捻挫をした際、周りの筋肉が急激に引き伸ばされたり、痛みをかばって筋肉が疲労してしまうのです。
その筋肉の障害を治すことで上記の症状が回復します。
治療について
捻挫の内容にもよりますが、主に障害となる筋肉は、以下の筋肉だと考えています。
- 前脛骨筋
- 腓骨筋
- ヒラメ筋
- 長趾伸筋
- 伸筋支帯の癒着
- 三角靭帯
上記は、足首を動かす筋肉です。
これらの筋肉や靭帯の障害(凝り固まった部分)を、鍼治療や超音波、手技療法などで柔軟性を取り戻すことで、症状が回復していきます。
捻挫は、湿布や包帯をし安静にして回復していきますが、その後に後遺症が出ないようしっかりリハビリをする必要があります。
上記の問題を残すと、関節にストレスがかかり続けるため、将来的に変形性関節症につながるおそれもありますので注意です。
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