一般的にいう筋肉のコリは、専門的には、トリガーポイントと呼んでいます。
トリガーポイント(以下TPと要約します)は、押すと痛みを伴うしこりのような感じのものです。
筋肉のTPは、さまざまな原因で発生します。
また、TPが原因でさまざまな症状がおこります。
・感覚異常
・自律神経症状
・筋内および筋間の協調障害
・運動制限
・浮腫(むくみ
・神経絞扼
・深部感覚異常
・慢性筋膜痛
上記の中から、今回は、感覚異常についてお話していきます。
感覚異常とは
感覚異常とは、引きずられるような、刺すような、灼熱様の、もしくは鈍い、関節の深部など疼痛の事をいいます。
また、何か腫れている感じや、しびれなどとして表現する方もいます。
このような状態になる理由として、TPの中心部に筋肉の細胞への酸素が不足した状態になっている事や、その他、生化学反応が通常と違う状態になっているということがわかっています。
どのように判断するか?
実際にTPが原因で問題がおきているかを判断するには、問題となるTPを押してみて痛みがでるか?また、刺激に対して自覚症状が再現できるかが判断材料になります。
刺激は、押す、引っ張る、指一本で押すなど方法を変えながら検査していきます。
治療について
治療は、原因となっているTPの筋膜リリースを行います。
治療方法は、さまざまあります。
・徒手療法(手でほぐす)
・鍼
・電気
上記が主なものです。
なぜTPができるのか?
治療も大切ですが、一番大切な事は、TPができない生活を行うことです。
TPがなぜできるのか?原因をいくつかあげていきます。
・スポーツや事故などの外傷
・筋の急激な伸展
・急性挫傷
・慢性的な筋挫傷(普段の姿勢、職場やトレーニング中の反復運動、長時間の同一姿勢)
・寒冷や湿気、ストレス
上記以外にもさまざまな要因があるかもしれませんが、思い当たる部分があれば改善の余地があります。
今まで述べたように、筋肉の障害(トリガーポイント)は、さまざまの症状を誘発し問題を悪化させる恐れがあります。問題が大きくなる前に対処していきましょう。
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