冬の期間になると、肩こりや首こり、背部のこりが強くなります。それと同時にめまいやふらつき、耳鳴り症状が強くなる事があります。
肩こりからくるめまい、耳鳴りについて検証してみました。
なぜ冬になると肩がこる?
冬になると肩こりの自覚が強くなる方がいます。
私が考える冬場の肩こりの原因を以下に上げてみました。
- 寒くなると体温を維持しようと猫背の姿勢になる
- 防寒着やブーツの重量が重く筋肉が疲労する
- 寒さで外に出て体を動かす機会がへる
- 読書やスマートフォンの閲覧時間が長くなる
- 街路で滑らないように歩行するため猫背姿勢になる
- 冬は交感神経が優位になり肩こりになりやすい
上記が主な理由と考えます。
肩こりとめまい・耳鳴りの関係
通常肩こりは、肩の僧帽筋や首の後ろにある肩甲挙筋のこりによる痛みを感じる事が多いです。
肩こりの多くは、猫背、いかり肩、なで肩、骨盤のゆがみなど姿勢との関係があります。
上記の姿勢は、頭が肩よりも前に出た状態です。
頭が前に出た状態で首が頭を支える為には、上記の首と肩の後ろ側の筋肉が緊張しさらに首の前側の筋肉(胸鎖乳突筋)が緊張します。
この胸鎖乳突筋の緊張がさまざまな症状を引き起こすと言われています。
めまい・ふらつき
胸鎖乳突筋が緊張状態に不具合が生じると、脳に混乱した信号を送り平衡感覚障害が生じると考えられています。
難聴や耳鳴り
胸鎖乳突筋の緊張が強い側の耳に起こる可能性があります。
胸鎖乳突筋は、鎖骨の中心部から耳の後ろについています。
この筋肉の緊張が耳の中の筋肉であるアブミ骨筋や鼓膜張筋の緊張につながり、内耳が振動を阻害し情報伝達が出来なくなります。
肩こり解消が大切
耳鳴りや難聴、めまいが起こる前に肩こりを解消する事が大切です。
肩こり解消には、体のバランスを整える体のケアが必要です。
また、予防のためにも普段から長時間の偏った姿勢をとらないよう注意しましょう。
肩こりは、胸鎖乳突筋という筋肉の緊張を介し、耳鳴り、難聴、めまいの原因となりうる。さまざまな病院で脳などの原因を調べても原因がわからない場合、肩こりの原因も考えるべきでしょう。また、肩こりは、体の悲鳴であると自覚し改善策をとらなければなりません。ただの肩こりも要注意ですね。
参考文献)大谷素明翻訳の書籍「誰でもできるトリガーポイントの探し方、治し方」より内容を引用
コメント