手を握ると痛い…その原因とは?
手を握る動作は、指を曲げる「屈曲」という動きです。
このとき働くのが、指を動かす「屈筋(くっきん)」という筋肉です。
屈筋は指から手首を通り、前腕の内側、さらに肘の内側付近までつながっています。
現代社会では、
- スポーツ
- 勉強
- パソコン作業
- スマートフォン操作
など、日常的に手を酷使する場面が多くあります。
その結果、屈筋や伸筋が疲労し、筋肉が硬く短縮した状態になると、
- 腱鞘炎
- 手のこわばり
- 握ると痛みが走る
- 前腕への放散痛
などの症状が出ることがあります。
炎症が強くなると手がむくみ、血流が悪化し、さらに治りづらい状態になってしまいます。
手の痛みの原因となる筋肉
指は非常に細かい動きが可能です。
その繊細な動作を支えるために、多くの筋肉が関わっています。
例えば、
- 手のひらに灼熱感やうずきがある場合
→ 長掌筋に問題がある可能性 - 親指が開きにくい場合
→ 母指内転筋のトラブルの可能性
このように、症状によって原因となる筋肉は異なります。
「手が痛い」と一言でいっても、原因は人それぞれなのです。
症例紹介
中学生の男の子(バドミントン部)の症例です。
練習中にラケットを握る動作で、手のひらから前腕にかけて痛みが出現。
1週間様子をみても改善せず、むしろ悪化して来院されました。
・安静時でも前腕に放散痛
・握る動作で手のひらに強い痛み
前腕の筋疲労が主な原因でした。
腕に強い疲労がある場合、肩甲骨や肩の機能低下も関連することが多いため、まず肩甲骨から上腕にかけて施術を行いました。
その後、指を曲げる筋肉に対して超音波治療と手技療法を実施。
この段階で前腕の安静時痛は消失しました。
しかし、握る動作時の手のひらの痛みが残っていたため、
手の内在筋(骨間筋)に対して運動療法と手技療法を行ったところ、その場で痛みは消失しました。
数日後に試合を控えていたため、ぎりぎり間に合ったケースでした。
早期治療の重要性
今回は炎症が強くなかったため、1回の施術で大きく改善しました。
しかし、炎症が強くなるほど、
- 治療回数が増える
- 回復まで時間がかかる
- パフォーマンスが低下する
という傾向があります。
指や手のトラブルは、我慢せず早めに対処することが大切です。
手の痛みにはさまざまな原因があり、治癒経過も異なります。
無理をせず、悪化する前にケアしていきましょう。
お困りの方は、お気軽にご相談ください。

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