股関節の痛みは腰が原因とは限らない|60代女性の改善症例

当院には、以前から「股関節が痛くなることがある」という患者さんが多く来院されます。特に女性に多い印象があります。

女性は出産による骨盤への影響や、もともと骨盤が男性より広い構造をしていることから、股関節へ負担がかかりやすいと考えられます。

股関節の痛みは、初期の段階であれば比較的改善しやすい傾向があります。しかし、そのまま放置してしまうと慢性的な痛みへと進行し、日常生活に支障をきたすこともあります。

今回は、当院に来院された患者さんの症例をご紹介します。

股関節の痛みに悩む60代女性の改善症例。骨盤のゆがみや全身バランスを整えることで歩行が楽になった事例を紹介。
股関節の痛みの原因を見極め、根本改善を目指した60代女性の症例です。
目次

1年前から続く左股関節の痛み

患者さんは60代女性。

1年ほど前から歩行時に左股関節の痛みを感じるようになり、整形外科を受診していました。

病院では腰椎椎間板ヘルニアが原因と判断され、腰の治療を継続していましたが、症状は改善しませんでした。

その後、徐々に痛みが強くなり、歩くことが困難になる日も出てきたため、当院へ来院されました。

当院での評価

患者さんは腰痛をほとんど感じていませんでした。

そこで、股関節だけでなく全身のバランスを確認したところ、肩甲骨と骨盤の位置に左右差がみられました。

さらに股関節周囲の筋肉の柔軟性低下が認められ、これが骨盤や背骨のバランスを崩し、股関節への負担を増加させていると考えました。

股関節そのものだけでなく、骨盤や背骨との連動性が低下していたことが、慢性的な痛みにつながっていた可能性があります。

治療と経過

初回は、股関節周囲の筋肉に対する施術と骨盤のバランス調整を行いました。

筋肉の状態改善には超音波治療を使用し、施術後には痛みが半分程度まで軽減しました。

1週間後の2回目の施術では、全身のバランス調整と股関節への施術を継続しました。

患者さん自身も歩きやすさの変化を実感され、ご家族からも「歩き方が変わった」と言われたそうです。

さらに1週間後の3回目には、股関節の可動域改善を目的とした施術を追加しました。

施術後には「太ももが上がりやすくなった」と喜ばれていました。

考察

関節の痛みは、痛みが出ている部分だけを治療しても改善しないことがあります。

股関節は、骨盤・腰・背中の下部と連動して動いています。そのため、股関節だけでなく関連する部位の機能低下やバランスの崩れを見つけることが重要です。

実際に、痛みが出ていない場所に原因が隠れているケースも少なくありません。

今回の患者さんも、股関節だけではなく全身のバランスを整えることで、段階的な改善がみられています。

今後も旅行や買い物などを快適に楽しめるよう、しっかりサポートしていきたいと思います。

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この記事を書いた人

駒崎 光輝
2010年に柔道整復師の免許を取得し、東京や神奈川、札幌など4つの治療院で修行した後、健康とカラダをつなぐをコンセプトに、2015年4月より地元江別で鍼灸整骨カラダステーションを開業しました。
誰もが人生の最後まで健康でいられる社会を目指し、健康情報を発信しています。

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