スポーツに打ち込む中で避けて通れないのが「怪我」のリスクです。しかし、一言で怪我と言っても、一度の大きな衝撃で起こる「スポーツ外傷(捻挫や骨折など)」と、繰り返しの動作によってじわじわと痛む「スポーツ障害」は別物です。
今回は、特にスポーツ障害が発生しやすい競技をピックアップし、その種目特有の症状と原因をまとめました。

目次
1. スポーツ障害が発生しやすい主な競技
競技の特性(走る、投げる、跳ぶなど)によって、負担がかかる部位は大きく異なります。
| 競技種目 | 主な負担部位 | 代表的なスポーツ障害 |
| 野球 | 肩・肘 | 野球肘、野球肩、腱板損傷 |
| サッカー | 膝・足首・股関節 | オスグッド病、シンスプリント、グローインペイン |
| バスケ・バレー | 膝・足首 | ジャンパー膝、足底筋膜炎、アキレス腱炎 |
| テニス | 肘・手首 | テニス肘(上腕骨外側上顆炎) |
| 陸上(長距離) | 足・すね | 疲労骨折、シンスプリント、足底筋膜炎 |
2. 【種目別】起こりやすい症状と特徴
■ 野球:投球動作による「オーバーユース」
野球は、同じフォームで何度も投げる動作を繰り返すため、上半身の障害が目立ちます。
- 野球肘: 肘の内側や外側が痛む症状。特に成長期の選手は、骨が未発達なため「離断性骨軟骨炎」などの深刻な状態に陥るリスクがあります。
- 野球肩: 投球時に肩の深部に痛みを感じます。肩関節の柔軟性不足や、体幹を使えない「手投げ」が原因となることが多いです。
■ サッカー:ストップ&ゴーによる「下半身の酷使」
激しいダッシュ、急停止、キック動作が中心のサッカーは、足周りのトラブルが頻発します。
- オスグッド・シュラッター病: 成長期の選手に多く、膝のお皿の下にある骨が突き出して痛みます。
- グローインペイン症候群: 股関節周辺の痛み。キック動作やサイドステップの繰り返しで、腹筋や内転筋のバランスが崩れると発症します。
■ バレーボール・バスケットボール:着地衝撃による「ジャンパー膝」
頻繁なジャンプと着地は、膝の腱に大きな負担をかけます。
- ジャンパー膝(膝蓋腱炎): 膝のお皿のすぐ下が痛むのが特徴です。大腿四頭筋(太ももの前)の硬さが原因となることが多く、着地時のクッション性が足りないと悪化します。
■ テニス:ラケットの衝撃による「テニス肘」
- テニス肘: バックハンドでボールを打つ際の衝撃が手首から肘に伝わり、肘の外側に炎症が起きます。スポーツだけでなく、重い物を持つなどの日常生活でも痛みが出やすいのが特徴です。
3. スポーツ障害を防ぐための3つのポイント
スポーツ障害の多くは「使いすぎ(オーバーユース)」と「フォームの乱れ」が原因です。
- 入念なウォーミングアップとクールダウン:筋肉が冷えた状態で動くのは厳禁、身体が少し温まるまでジョギングをするなどしてからスポーツを始める。また、練習後のアイシングやストレッチは、疲労を翌日に残さないために必須です。
- 正しいフォームの習得:特定の部位にだけ負荷が集中している場合、それはフォームに問題があるサインかもしれません。指導者や専門家にチェックしてもらいましょう。
- 違和感を無視しない:「まだ動けるから大丈夫」という無理が、長期離脱を招く慢性的な障害に繋がります。「熱を持っている」「動かした後に重だるい」と感じたら、早めに休息とケアを取り入れましょう。
まとめ
スポーツ障害は、日々の努力の積み重ねが「痛み」として現れてしまった状態です。自分の競技でどこに負担がかかりやすいかを知り、適切なセルフケアを行うことで、ベストパフォーマンスを長く維持しましょう!
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