肩の前側の痛みの対処法

日常生活を行っていると、普段とらない動作で急に肩の痛みを感じることがあります。車の助手席に座っていて、後部座席のものをとろうとした際に急に肩の前側に痛みがでた。

肩関節は、自由に動く範囲が大きい分、痛みが出て動かせる範囲が狭くなると困りますよね。

肩の前側の痛みについて考察します。

目次

肩の痛みの原因を見極める

何もきっかけが考えられず、急に出る痛みの原因はいくつかあります。

  1. 肩関節周囲炎
  2. 五十肩
  3. 石灰沈着性肩関節周囲炎
  4. 棘上筋腱損傷
  5. 筋肉のトリガーポイント

1~4は、痛みが強く、治るまでに時間がかかります。病院での治療が必要なケースもありますので、検査が必要でしょう。

5の筋肉由来の痛みは、セルフケアでも治る可能性があります。動かせるけど、突っ張ったような痛みで動かせないという場合は、筋肉由来の痛みの可能性があります。

筋肉由来の痛みとは

筋肉は、繰り返し動作でストレスが過剰にかかると、体の生理作用で筋肉が硬くなります。その固くなった索状硬結や収縮硬結をトリガーポイントと呼んでいます。

このトリガーポイントがあることで、関節本来の動く範囲が狭くなります。狭くなってしまった動かせる範囲を急に超えようとすると痛みが出るのです。

次に、どのようにしたら筋肉由来の痛みなのかを判断する方法についてお話します。

どこの筋肉の問題か

後ろに手をまわして、肩の前側に痛みが出る場合に問題となる筋肉は、以下になります。

  • 三角筋の前側
  • 大胸筋の上部
  • 上腕二頭筋
  • 烏口腕筋
  • 肩甲下筋

これは、解剖図を切り取った写真になります。

これらの筋肉にトリガーポイントができると、筋肉が動く際に痛みがでます。

筋肉を触って痛みが出るポイントがトリガーポイントになります。あまり刺激しすぎない程度に触って確認していきます。

セルフケアについて

痛みが強くて全く動かせないときは、病院や治療院で詳しくみてもらった方がいいでしょう。

動かせるけど突っ張るような痛みが出る場合は、セルフケアでも治る可能性があります。

セルフケアの方法を2つご紹介します。

①圧迫刺激

先ほど刺激をして痛みが出たところを、もう一度探してください。

みつかったらその場所を指でおさえます。痛みが出るか出ないか位のところで圧を止めます。その状態から約1分30秒たったら圧を緩めます。終わった後は、皮膚を10秒くらいなでます。

これだけです。2~3日に1回これをやってみます。

②ストレッチ

①の圧迫刺激でなかなか良くならない場合は、筋肉を伸ばしてみてください。

①と同じようにとりがトリガーポイントに圧をくわえたら、ゆっくり肩を後ろに動かしていきます。筋肉が引き伸ばされるような刺激が感じられれば正しいやり方です。

無理をせず伸ばされているなと感じるくらいで、元の位置に戻します。これを2~5回程度やっています。これは、1週間に1回程度やってみます。

この二つの方法で痛みがなくならない場合は、専門の病院や治療院に相談してみましょう。

肩の痛みは、さまざまな原因があります。筋肉由来の痛みであれば、関連した筋肉の緊張をとってあげるとセルフケアでも治る可能性があります。痛みの具合をみて、セルフケアにもトライしてみてください。

 

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この記事を書いた人

駒崎 光輝
2010年に柔道整復師の免許を取得し、東京や神奈川、札幌など4つの治療院で修行した後、健康とカラダをつなぐをコンセプトに、2015年4月より地元江別で鍼灸整骨カラダステーションを開業しました。
誰もが人生の最後まで健康でいられる社会を目指し、健康情報を発信しています。

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