先日、DNMという勉強会に参加させて頂きました。
DNMとは、Dermo Neuro Moduraitionの略です。
サイエンスに基づき、皮膚神経と抹消神経へアプローチするという、今までにない概念の理論と方法です。
具体的には、皮膚から神経系を変化させるためのきっかけを与えるための徒手療法を行います。
今回のセミナーで学んだ、神経の特性と痛みの原因についてまとめてみました。
神経について
末梢神経
末梢神経は、手や足、皮膚など体の隅々に分布しています。
体の中をらせん状に分布しているため、ある程度は伸ばされることに対応できます。
構造
末梢神経は、動脈による酸素の供給と静脈による排泄が必要です。
脳も含めた全ての神経細胞は、全身の約2%しか占めていません。
しかし、すべての酸素及びグルコースを25%も使用しています。
人体には、約72㎞もの末梢神経があり、そのため色々な箇所で負荷を受けやすい構造になっています。
そのため、神経系の組織は、血流不足に弱く、酸欠、栄養不足、排出不足がおこり、筋肉の過剰緊張や痛みを引き起こします。
負荷の原因
では、神経系の負荷には、どのようなものがあるのでしょうか?
末梢神経と血管の伸張
末梢神経が伸張されると、血液供給や排泄をおこなう局所的な神経の血管を伸張します。
すると、神経自体に防御反応が起こり、痛みやしびれを引き起こします。
神経のスライドによる摩擦
神経は、スライドし摩擦が起きます。
摩擦のようなわずかな外傷でも浮腫を起こします。
浮腫を起こした部分は、触診したり伸長されると痛みが生じる。
圧迫による障害
慢性の圧迫刺激による神経幹の炎症反応は、静脈うっ滞、浮腫、瘢痕化を起こします。
神経絞扼
神経は、抹消神経周囲の組織の圧迫などにより浮腫をおこします。
触診や伸張されると痛みが生じます。
痛みの種類は、さまざまありますが、神経由来の痛みも多いと感じます。
上記の性質を考えると、肩掛けカバン、長時間座る、長時間歩く、きついブーツ、きついベルトなども痛みの原因になります。
日常生活の動作の改善が障害にたいする予防になると思いますので、ぜひ自分の動作を分析してみてください。
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