腰を痛めた覚えがなくある日突然に立った姿勢で腰が痛みで伸ずに「くの字」になってしまう。腰痛の中には、そのような症状もあります。
腰痛には、さまざまな原因や症状があります。
今回は、腰が伸びない腰痛について考えてみます。
なぜ腰が伸びないのか?
そのような症状を訴えてくる方の多くは、以下のような前段階があります。
- 飛行機や電車の中で長時間座っていた
- 仕事で中腰作業が多かった
- 立ったり座ったりの作業が多かった
- 低い気温の中でテニスなどのスポーツをしていた
以上の様な作業が腰の疲労や負担になっている事が多いです。
では、疲労があるからシップを貼って休んでいればよいのか?
それだけでは、なかなか回復しないか又は、回復に時間がかかったりちょっとしたことで腰を痛めてしまう原因になります。
体の構造的な原因
人間の体は、中腰や座っている時には、その姿勢を維持するために腸腰筋、臀筋、脊柱起立筋、腹筋などが活動します。
それらの筋肉が過度に働き筋肉の働きが悪くなったりすると、たった時に筋肉の協調運動がスムーズにできなくなります。
その結果、座位から立位になる際に骨盤の傾斜が立位に合った状態にうまく移行できず誤作動が起こります。
その際に、負担が強い部分の腰部に痛みが走りそれ以上腰のを伸ばすことが出来なくなります。
どうすればよいのか?
この様な状態になると、上記の筋肉の活動を正常に戻さなくてはいけません。
セルフケア
セルフケアで対応する場合は、40分程度のウォーキングをする事です。
その際に重要なのは、痛みの出ないスピードや歩幅で腕を大きく振りながらゆっくり歩く事です。
その後は、横になって少し体を休めできる限り大きな腹式呼吸を2分程度ゆっくり行ないます。
痛みの具合をみながら、湯船につかって血流を促し体の回復を待ちます。
施術
例えば当院の施術であれば、電気治療(微弱電流や超音波)や手技療法で脊柱起立筋(多裂筋)⇒腹筋(腹横筋)⇒横隔膜⇒腸腰筋⇒臀筋を調整します。状態が良ければ、背骨まわりの筋肉の調整をおこないます。
結果的に問題の原因の一つである骨盤のゆがみも整い、症状が軽度の場合は1回の施術でよくなるケースもあります。
今回のケースは、筋肉の活動の障害(疲労による)により筋肉の協調運動が出来なくなり、関節部分の自覚的症状がでるケースです。ただ単に筋肉や関節を痛めるケースと内容が違い治療内容や回復の仕方が違います。このようなケースでは、シップでの効果は低いので注意しましょう。
コメント